ミュージカル『マンマ・ミーア！』を見て「年とるのを楽しみたい！」と思った
めちゃめちゃ楽しかったです。
やっぱり画面越しに見る映画よりも迫力があるからミュージカルは好きだなぁ。
個人的に「嫌いな」価値観が満載のミュージカル
色々感じることはありましたが、見ている最中になんか胸の奥でずっとにつかえている事がありました。
見終わった今考えてみると、こんなことを自分が感じていたんじゃないかなと思います。
価値観①
「男は仕事をする。女は良い男（金持ち）を捕まえて自由に暮らすのが勝ち」
（でも同時に独身で強く生きる女性への憧れも存在）
価値観②
「大人になると大変なことが増えだけで、若い時の方が情熱的で楽しい」
価値観③
「同じ女性を抱いた男同士が初対面ですごく仲良し」
女は金持ちを捕まえたら勝ち？
この話の根底に「男は仕事をする。女は良い男（金持ち）を捕まえて自由に暮らすのが勝ち」という価値観が根底にあるように感じました。
ただ同時に独身で強く生きる女性への憧れも存在してたと思います。
ドナ（主人公、ソフィの母親）は、自分を置いて結婚した男を責め、自分が生活のために休みなくホテルを一人で切り盛りしていることを愚痴っている。
ターニャ（ドナの若かりし頃のバンド仲間）は、世界中に金持ちと次々と結婚（？）し、お金を使いまくっている。今は次の男を探し中。
ロージー（同じくドナのバンド仲間）は、独身を貫き強く自由に生きている。
主要キャラクターの中で大人の女性はだいたいこの３人ですが、彼らの会話の端々から、そんな価値観がにじみ出ていたように感じます。
そしてこれは結構嫌でした。
大人になると大変なことばかりで、やっぱり子供の方が楽しい？
この価値観も結構感じました。
そして心の底から「あぁこれは嫌だなぁぁぁ」という感覚がすごいありました。
バンド仲間もバンドやめちゃってるし、大人になったドナの元恋人たちは、みんなワクワク感がない。
（過去の情熱的な記憶の中の存在であるドナと会った時にだけ若返り、ワクワク感を取り戻す）
ここからは超絶ネタバレ入りますが、
実はドナは元恋人のうちの一人と結婚することになり、明るい未来ばんざーい！！という超絶ハッピーエンドだったから、僕は本当に救われました...
あのままドナの娘だけ幸せになって、過去を思い出して後悔したままドナが不幸せになるみたいな展開だったとしたら、僕は軽く鬱になっていたことでしょう。
ただそのハッピーエンドになるとわかるまでの間、僕はずーーっと
「若いっていいよなー。昔はよかったなー。」なんて言う大人にだけはなりたくねー！
って心の中で叫び続けていました。
（※冷静に考えたら、ここまで世界中で公演が続くミュージカルが鬱エンドの可能性ないですねw）
年を取ることが楽しくてしょうがないみたいな人生を送りたいなぁ。
できること増えるぜー！金も増えるぜー！みたいな。
これは本当に切実です。
未来の自分に毎日言いたいですね。
「年をとること、ちゃんと楽しんでますかー！？元気ですかー！？（猪木風）」って。
同じ女性と関係を持った男同士が（初対面なのに）異常に仲良い？
実はこれこそが、僕がこの作品の中で一番理解出来なかったことです。
嫌とかではないですが、単純に理解できず、( ﾟДﾟ)ﾎﾟｶｰﾝ状態。
マジでよくわからないです。
僕は日本人だからなのか...？それとも精神的にまだまだ子供だからなのか...？
なんで過去に魅力的だと思って関係を持った女性が、他の時期に関係を持った男と普通に話せるのか。
僕なら至極普通に嫉妬しまくります。マジかよぉって露骨に凹みますね。
そして、もしそれを百歩譲って理解したとしても、
ドナに子供ができていると知った時に、なんで
「自分が1/3の父親で良いから、みんなで父親になろう！」
っていう発想が出てくるのか。
僕には1mmもわかりませんでした。
一緒に父親ってどういうことだよ。
「2/3は他の男の子供だけど、1/3は自分の子供だから育てたい！」ってどういう心境なんだよ。
誰か説明してください、お願いします。
全体的にすごく楽しかった
色々ぐたぐた書いてしまいましたが、ミュージカルは楽しかったです。
昔からなんとなく耳に残っていた「マニ、マニ、マニッ」(money,Money,money)がマンマミーアの曲だとは知らず、流れたときにめっちゃテンション上がりました笑
是非観てみて下さいー！（説得力が皆無w）
